2018-02-02 『熊谷6人殺害 ペルー人被告に死刑求刑』

  埼玉県熊谷市で2015年9月に、男女6人を殺害した

ペルー人被告の裁判員裁判の論告求刑公判が、昨日、さいたま地裁で開かれ、検察側は死刑を求刑した。

偽造在留カードについての昨日のコラムにおいても少し言及させていただいた、群馬県大泉町で昨年8月に発生した、ベトナム人の逃走事件で、犯人が逃走し、身柄を確保されたのは、同じく、熊谷市である。この共通点に基づいて、私見を述べたい。

埼玉県熊谷市は、北に、群馬県太田市・大泉町と利根川を挟んで、県境を接している。利根川の県境に架かる橋・刀水橋は、周辺の地理に決して明るくない外国人であっても、その場所がボーダーであることは、感覚的に理解できるであろう。外国人逃走犯は、どんな思いを抱いて、このボーダーを越えたのだろうか? 逃げる身になったとき、まず、脳裏によぎったのが、この橋だったのか??

男女6人を無差別に殺害したペルー人の男は、元々、

太田市に隣接する伊勢崎市で生活していたと伝えられている。この男の犯行前の、熊谷市への足取りは把握していないが、日系ペルー人コミュニティは、伊勢崎市・太田市・大泉町の、国道354号線沿線に東西に分布し、また、熊谷市の西部に位置する埼玉県深谷市・本庄市にも分布する。コミュニティ内部は、地縁的な結びつきが強く、助け合いもあり、足の引っ張り合いもある。従って、熊谷市は、ペルー人コミュニティからするて、空間的外部であり、そこでは、コミュニティの自律的作用は及ばない。コミュニティの内部を脱したという、ある種の解放感 が、空前の凶行に向かわせたというふうに私は考える。

逃走先・犯行先の違いはあるものの、両事件とも、事件の動線は、「群馬県東部地域 → 熊谷市」であることは共通する。

熊谷6人殺害事件については、一時期、埼玉県警の対応が非難されていたが、警察の自律的な対応を阻害しているのは、空虚な人権保護条例をつくり、自らの偽善性すら自覚のない、一部の不健全自治体である。これについては、また、別の機会に述べたいと考えている。

外国人が多数、集住する自治体には、その外国人集住の特性が周辺自治体に及ぼす影響を考察する視点が

あるべきである。

少なくとも、不審外国人の居住の実態の把握すら放棄して、自分たちの不作為は人権保護条例で正当化し危険と責任は、警察と中央政府に押し付けるなどは言語道断である。

熊谷無差別殺害事件の犠牲者の皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、犠牲者の皆様に報いるためにも、外国人問題の本質をとらえていきたいと考えております。

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